実践事例について

「考え、議論する道徳」の授業づくりの参考となる実践事例を紹介しています。各学校において、児童生徒や学校、地域の実態に応じた指導方法を工夫する上での参考としてご活用ください。

なお、紹介する実践事例については、現行学習指導要領下において改訂の方向性を見据えて工夫がなされていると思われるものの例であり、全てにおいて、新学習指導要領に沿って行われているものではありません。また、学習指導案の形式や「ねらい」については決まった書き方があるわけではありません。それぞれの指導案で示している内容項目とは別の内容項目として扱うことも考えられます。

授業映像

「考え、議論する道徳」の授業づくりの参考となる工夫のポイントを、実際の授業の映像と授業者へのインタビューを通して紹介します。
1事例15~20分程度に編集しています。校内研修において「自分ならばこういう工夫をする」といったことを話し合ったりするなど、様々にご活用ください。

※私たちの道徳「真海のチャレンジ」佐藤真海
スポーツノンフィクション『とぶ! 夢に向かって ロンドンパラリンピック陸上日本代表・佐藤真海物語』 文・佐藤真海(学研)
岩波ジュニア新書『夢を跳ぶ パラリンピック・アスリートの挑戦』 佐藤真海著

工夫事例(指導案)

各都道府県で実際に行われている道徳の授業の実践例(指導案)のうち、「考え、議論する道徳」の授業づくりの参考となると考えられる事例を紹介します。
いずれの事例も、特定の「型」にはめるのではなく、児童生徒の実態や、取り扱う内容、教材の特性などに応じた工夫がされています。(都道府県・指定都市教育委員会提供資料)

    • 学校種・学年
    • 内容項目
    • 教材名
    • ポイント
    • 小学校
      第1学年
    • A:善悪の判断、自律、
      自由と責任
    • ぽんたとかんた
      (わたしたちの道徳/文部科学省)
    • 問題場面について、自分ならどうするかということを、多面的・多角的に考えることにより、道徳的価値の理解を深めるための指導過程の工夫。
    • 小学校
      第2学年
    • A:正直、誠実
    • お月さまとコロ
      (わたしたちの道徳/文部科学省)
    • 分かっていても行動に移せないことに気付かせるとともに、それを乗り越えた時のすがすがしさを実感させ行動する意欲や態度を育てるために役割演技を取り入れた指導の工夫。
    • 小学校
      第1学年
    • C:規則の尊重
    • みんなのこうえん
      (みんなのどうとく/学研)
    • 一枚の絵のみを教材として活用し、様々な問題を見付け出し、その問題を解決するためにはどのようにしたらよいかをグループで考えていくという教材提示及び指導過程の工夫。
    • 小学校
      第4学年
    • A:個性の伸長
    • うれしく思えた日から
      (わたしたちの道徳/文部科学省)
    • 内容項目の特質を踏まえ、自分のよいところは、自分自身で気付くこともあれば、他者に言われて気付くこともあるということを理解することができるようペアワークを取り入れた指導の工夫。
    • 中学校
      第3学年
    • B:友情、信頼
      C:遵法精神、公徳心
    • 期末テスト
      (自作教材)
    • 道徳的な問題の葛藤場面を取り上げ、登場人物の取るべき行動について、多面的・多角的に考察することを通して、道徳的価値の理解を深めるための指導過程の工夫。
      問題を解決する場面で即興的な役割演技を取り入れ、道徳的価値を実現することの難しさを乗り越えて実践につなげられるための指導方法の工夫。
    • 中学校
      第1学年~第3学年
    • B:思いやり、感謝
    • 手のひらの小さな世界
      (自作教材)
    • 映像資料を活用するとともに現代的な課題を切り口として考えさせる授業展開の工夫。
      「自分ならどうするか」という問いに対する答えを考える場面で即興的な役割演技を取り入れた指導の工夫。
    • 中学校
      第3学年
    • C:社会参画、公共の精神
    • 缶コーヒー
      (中学道徳3/東京書籍)
    • 教材から何が問題になっているかを見付け出し、登場人物はどのような行動をとればよかったのかを、多面的・多角的に考えることを通して道徳的価値の理解を深めるための発問や指導過程の工夫。
    • 中学校
      第3学年
    • D:よりよく生きる喜び
    • 二人の弟子
      (私たちの道徳/文部科学省)
    • 朝読書の時間との関連を図った事前の教材提示による導入の工夫。
      登場人物の行動や思いを、常に自分との関わりで捉え考えさせるための発問の工夫。

(注)内容項目の表記は学習指導要領に基づく

いじめ防止を扱う実践事例

各都道府県で実際に行われている、いじめの防止に関わる具体的な問題場面を取り扱った取組事例を紹介します。道徳の授業における実践例に加え、特別活動(生徒会活動)の一環として取り組む事例も紹介しています。(都道府県・指定都市教育委員会提供資料)

    • 学校種・学年
    • 内容項目
    • 教材等
    • ポイント
    • 小学校
      第4学年
    • B:思いやり、親切
    • あのひとことで
      (自作教材)
    • 心無い差別的発言を取り上げ、それに向き合い、本当の思いやりについて考える福島県内での実践。
      本時を行う前に、総合的な学習の時間や学級活動等において、放射線の特性や遮蔽等、放射線を科学的に理解するための学習をした上で実施。
    • 小学校
      第5学年
    • C:公正、公平、社会正義
    • いじめについて考える
      (私たちの道徳)
    • いじめに関する教材の中から何が問題かを見付け出し、その解決策を多様に考えることを通して道徳的価値の理解を深める。
      分かっていても行動に移せない自分の弱さにも向き合い、それを乗り越えようとする力を育成するため、解決の場面で役割演技を取り入れる。
    • 小学校
      第5学年
    • C:公正、公平、社会正義
    • いじめと生きる
      愛知県人権啓発ポスター
      (中日新聞、愛知県HP)
    • いじめをした人の気持ち、いじめをされた人の気持ちをそれぞれの立場から多面的・多角的に考えることにより、いじめの悲惨さを理解し、それを解決しようとする力を育てる。
    • 中学校
      第1学年~第3学年
    • B:友情、信頼
    • いつも一緒に
      (文科省資料)
    • 些細なことから仲間はずれにしてしまう中学生の心の動きに共感しながら、本当の友情とは何かを異学年間での交流授業を通して考える。
    • 中学校
    • B:友情、信頼
    • 終電車の出来事
      (自作教材)
    • いじめを止めたいが、行動に移すことの難しさに向き合い、自分にできることは何かをグループで話合い考える。
    • 中学校
      第3学年
    • B:礼儀
    • いじめをノックアウト
      (NHK for school)
    • 問題解決的な学習を通して、自分ごととして捉え解決する力を育成する。
    • 中学校
      第3学年
    • C:公正、公平、社会正義
    • 卒業文集最後の二行
      (私たちの道徳)
    • いじめられた子を救うためには何をすればよかったのかを考え、いじめを自分ごととして捉えさせる。
    • 中学校
      第1学年
    • C:公正、公平、社会正義
    • 私もいじめた一人なのに…
      (廣済堂あかつき)
    • いじめの傍観者の思いを捉えさせ、自分がその立場になったらどんなことができるかを考えさせる。
    • 中学校
    • 平成28年度大阪府中学校生徒会サミット
    • 府内の生徒会が集まって、いじめをなくすためには自分たちがどうすればよいか、考え議論した実践の記録。(特別活動(生徒会活動)の一環としての取組)

(注)内容項目の表記は学習指導要領に基づく