文部科学省では、「特別の教科 道徳」の趣旨の実現を図るため、「考え、議論する道徳」の授業づくりの参考となる映像資料等を提供し、学校の取組を全力で支援します。
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授業映像
「考え、議論する道徳」の授業づくりの参考となる工夫のポイントを、実際の授業の映像と授業者へのインタビューを通して紹介します。
校内研修において「自分ならばこういう工夫をする」といったことを話し合うなど、様々にご活用ください。
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- 学年
- 中学校第2学年
- 内容項目
- C 郷土の伝統と文化の尊重、郷土を愛する態度
- 教材名
- 相馬野馬追の季節(「中学生の道徳 自分を考える2」あかつき教育図書)
- 教材の概要
- 本教材は、震災により存続が危ぶまれた相馬野馬追を題材として、祭りを実施するか否かで揺れる人々の思いを描いている。
祭りに関わる人々の葛藤や決断の場面に着目し、郷土の伝統や文化が人々の心の支えとなり、誇りや愛情として受け継がれていく意味を考えさせる。郷土とは何かを自己との関わりで捉え直し、郷土を愛する心情や伝統や文化を継承しようとする態度を育むことをねらいとしている。
- 指導のポイント
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・「生徒がワークシートに記入する時間=生徒の自己内対話の時間」と捉え、その時間を十分に確保する中で、賛成・反対それぞれの立場から、教材の道徳的価値に深く迫っていく授業。
・授業者が意図をもって行った「説話」によって生徒の心情に訴えかけ、生徒が思考を深めた授業。
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- 学年
- 小学校第4学年
- 内容項目
- A 個性の伸長
- 教材名
- うれしく思えた日から(「わたしたちの道徳3・4年」文部科学省)
- 教材の概要
- 本教材は、野球を通して努力を重ねた主人公のできなかったことができるようになる喜びや、励ましの言葉に支えられて成長する姿を描いている。
自分の成長を振り返り、自分の長所を見つめ直し、それを伸ばそうとする態度を育てることをねらいとしている。
- 指導のポイント
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・事前アンケートやキャリアパスポート等を活用し、伸ばしたい自己を深く見つめる授業。
・デジタル学習基盤を活用し、全員の考えを共有しながら多面的・多角的に考える授業。
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- 学年
- 小学校第6学年
- 内容項目
- D 自然愛護
- 教材名
- ひとふみ十年(「道徳の指導資料とその利用6」文部科学省改)
- 教材の概要
- 北アルプス立山にやってきた親子が、チングルマの草原に腰を下ろす。自然解説員がやってきて「そこに座ってはいけない」と親子に話をする。自然解説員は親子を立山自然保護センターに連れて行き、チングルマが成長するまでに十年かかることを教える。
自然保護の重要性を伝え、十年分の自然が壊れるという言葉を通じて、自然の回復の難しさと人間の行動による影響を描いている。自然と人との関わりを考え、守ろうとする姿勢を育むことをねらいとする教材。
- 指導のポイント
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・端末の共同閲覧モードを利用して、自己と他者の考えの違いをたずね歩きする場面を取り入れた授業。
・校区で環境ボランティアをされている方を授業に招き、直接話を聞く授業。
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- 学年
- 中学校第3学年
- 内容項目
- C 遵法精神、公徳心
- 教材名
- 二通の手紙(「中学道徳3 とびだそう未来へ」教育出版)
- 教材の概要
- 動物園の入園係(元さん)は、規則違反と知りながら姉弟の「動物園に入りたい」願いを聞き入れたが、閉園時刻を過ぎても姉弟は戻らず捜索が始まる。姉弟は無事に発見され、後日、姉弟の母から感謝の手紙が届くが、一方で、動物園から懲戒処分の通告(手紙)が届く。2通の手紙を受け取った元さんは、自ら職を辞した。
- 指導のポイント
- ・内容項目(遵法精神、公徳心)を中心に据えながら、「人間としての生き方」について、生徒に考えさせる授業。
・多くの生徒に発言させ、生徒の発言を板書に示しながら、ねらいに迫っていく授業。
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- 学年
- 小学校第5・6学年(複式学級)
- 内容項目
- C 勤労、公共の精神
- 教材名
- 働く幸せ―チョーク工場の本田さん―(「小学道徳 ゆたかな心 5年」光文書院)
- 教材の概要
- 言葉をスムーズに話すことが難しい本田さんは、チョーク工場で働く「幸せ」を感じている。熱心な仕事ぶりが認められ、周囲から尊敬を集める存在となり、より一層みんなのために働くようになる。本田さんは「楽しい」という言葉で勤労の喜びを語る。
働くことの大切さや社会的責任、公共の精神について理解し、働くことの意義や喜びを育む教材。
- 指導のポイント
- ・児童の発言に授業者が「問い返し」を積極的に行い、発言している児童の考えを深めるとともに、周囲の児童の考えも広げていく授業。
・教材の内容を児童が自分事として捉えられるようにし、少人数の強みを生かした児童全員が語り合う授業。
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- 学年
- 中学校第1学年
- 内容項目
- A 自主、自律、自由と責任
- 教材名
- 裏庭でのできごと(「中学道徳 あすを生きる1」日本文教出版)
- 教材の概要
- 友人の3人(健二、雄一、大輔)は、裏庭で物置の窓ガラスを2枚割ってしまう。1枚目は雄一が鳥のひなを守るため。2枚目は健二が遊びの中で。
先生に対して割った理由を大輔がごまかしたことから、健二は思い悩み始める。「ごまかせるかもしれないという心の弱さに打ち克ち、逃げない心や、自分の誇りを大切にした生き方であること」を考える教材。
- 指導のポイント
- ・板書を時系列で登場人物の心情がわかるようにするとともに、生徒が考える際のポイントになる部分を強調し、視覚的な理解を促す授業。
・ICT機器を活用して多様な考えを共有し、生徒一人一人の考えを広げ深める授業。
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- 学年
- 中学校第3学年
- 内容項目
- B 友情、信頼
- 教材名
- 嵐の後に(「中学校道徳 読み物資料集」文部科学省)
- 教材の概要
- 父の近海操業を手伝う勇太が、水産高校時代の同級生で「ふらふらした生活を続ける」明夫を漁師見習いに誘う。明夫は働き始めるが、道具の雑な扱いなど感心できない働きぶりがあり、勇太は気に病む。嵐の後を境に、勇太は明夫に対し正面から向き合い、友情と信頼を確認する。
相手のことを考え、本当に必要な関わり方が、信頼関係を築き、互いに励まし合う心情と豊かな友情関係を育み、確認する教材。
- 指導のポイント
- 教材の登場人物の関係を構造で示すとともに、生徒の思考の流れが見える板書を活用して、生徒から出された意見をつないで本時のねらいに迫っていく授業。
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- 学年
- 小学校第6学年
- 内容項目
- A 真理の探究
- 教材名
- 地球を一周歩いた男 ―伊能忠敬―(「小学道徳 生きる力 6」日本文教出版)
- 教材の概要
- 探究し続けることの難しさや、易きに流されたときの心の重さを話し合い、よりよいものを目指し、物事を探究する態度を育てる教材。
- 指導のポイント
- ・児童が自分事として考えられるように、役割演技を取り入れ、さらに役割交代をすることで、多面的・多角的に考えることができるようにした授業。
・児童が振り返りの記述をしやすいように、ノートへの記述か、タブレット端末への入力かを、児童に選択させる授業。
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- 学年
- 小学校第6学年
- 内容項目
- B 感謝
- 教材名
- 黄熱病とのたたかい(「私たちの道徳 小学校5・6年」文部科学省)
- 教材の概要
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数々の苦難を乗り越え、世界で活躍する医学者になった野口英世は、そこに至るまでの多くの人々の支えに応えようと、必死に研究に取り組んでいた。最期には、黄熱病に罹患し、高い熱にうなされながらも支えてくれた人々へ感謝を述べる。
支えてくれている人に感謝の気持ちをもち、自分にできることで応えようとする態度を育てる教材。
- 指導のポイント
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・児童が自分事として考えられるようにするために、事前に身の回りの支えてくれている人についてのアンケートを実施し、その結果を授業に生かすとともに、登場人物を支えていた人々を視覚的に整理した授業。
・「支える立場」と「支えられる立場」を明確にし、児童の発言をもとに板書の構造化を図った授業。
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- 学年
- 中学校第3学年
- 内容項目
- D 感動、畏敬の念
- 教材名
- 「サグラダ・ファミリアー受け継がれていく思い」(「中学道徳3 きみがいちばんひかるとき」光村図書)
- 教材の概要
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サグラダ・ファミリアの建設に携わる人々が時を超えてガウディと対話し、心でつながることによって人生を豊かにしている様子を通して、自然や芸術、人の生き方などの美しいものや気高いものへの感動に気付かせる。
人間の力を超えるものに対する感動や畏敬の念を深める心情を養う教材。
- 指導のポイント
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・導入時に、修学旅行で実際に見た建築物の写真を提示し、体験を基に自分事として考えさせる授業。
・抽象性の高い「人は何に感動するか」の問いを、中心的な発問として設定し、議論する時間を十分に取って、教師による適切な指導・助言により、考えを深めていく授業。
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- 学年
- 中学校第2学年
- 内容項目
- C 勤労
- 教材名
- 小さな工場の大きな仕事(「中学道徳 あすを生きる2」日本文教出版)
- 教材の概要
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職業について収入やかっこよさを基準に考えている主人公は、誇りをもって働く父や兄の姿にふれ、働くことや職業について考えが変わる。
勤労観や職業に関する知識を身につけ、自己の個性や適性を理解し、主体的に進路を選択する態度を育て、働く意味の理解を深めていく教材。
- 指導のポイント
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・テキストマイニングによる事前アンケート結果の提示や、タブレットでの意見共有など、ICT機器を効果的に活用した授業。
・発問を通して家業が誇らしくなった主人公の気持ちの変化について考えさせる授業。
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- 学年
- 小学校第3学年
- 内容項目
- B 友情、信頼
- 教材名
- 絵葉書と切手(「みんなのどうとく3」Gakken)
- 教材の概要
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絵葉書の料金不足を友達に伝えるかどうか葛藤する主人公が、これまでの友情を振り返り、相手の立場に立って考え、言いにくい内容も伝えることの大切さへの気付きを通して、友情や信頼について深く考える教材。
- 指導のポイント
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・児童が問題意識をもち、ねらいとする道徳的価値について主体的に考えられるようにするために、役割演技を取り入れた授業
・板書が児童にとって思考を深める重要な手掛かりとなるように、児童の発言を意図的に分類して示す板書の工夫を行った授業
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- 学年
- 小学校第5学年
- 内容項目
- D 感動、畏敬の念
- 教材名
- 宇宙から見えたもの(「道徳5 きみが いちばん ひかるとき」光村図書)
- 教材の概要
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宇宙から見た地球の姿や、地球上の川や砂漠などの風景が生き物の細胞に似ていることから、地球も生きている大きな生き物であり、人類を「宇宙船地球号」の乗組員として捉えることで、地球の素晴らしさや、宇宙の広がりに思いをはせる。
美しいものや気高いもの、人智を超えたものに触れて感動することのすばらしさを感じたときの思いについて考える教材。
- 指導のポイント
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・美しいものや気高いものに触れ、感動することのすばらしさを、自分との関りで深める授業。
・ICT機器を使った、自分と他者との考えの共有などを通して、自己の生き方についての考えを深める授業。