実践事例について

「考え、議論する道徳」の授業づくりの参考となる実践事例を紹介しています。各学校において、児童生徒や学校、地域の実態に応じた指導方法を工夫する上での参考としてご活用ください。

授業映像

「考え、議論する道徳」の授業づくりの参考となる工夫のポイントを、実際の授業の映像と授業者へのインタビューを通して紹介します。
校内研修において「自分ならばこういう工夫をする」といったことを話し合うなど、様々にご活用ください。

※私たちの道徳「真海のチャレンジ」佐藤真海
スポーツノンフィクション『とぶ! 夢に向かって ロンドンパラリンピック陸上日本代表・佐藤真海物語』 文・佐藤真海(学研)
岩波ジュニア新書『夢を跳ぶ パラリンピック・アスリートの挑戦』 佐藤真海著

工夫事例(指導案)

各都道府県で実際に行われている道徳の授業の実践例(指導案)のうち、「考え、議論する道徳」の授業づくりの参考となると考えられる事例を紹介します。
いずれの事例も、特定の「型」にはめるのではなく、児童生徒の実態や、取り扱う内容、教材の特性などに応じた工夫がされています。(都道府県・指定都市教育委員会提供資料)

    • 学校種・学年
    • 主題名
    • 内容項目
    • 教材名
    • ポイント
    • 提供元
    • 小学校
      第1学年
    • かぞくのために
    • C:家族愛、
      家庭生活の充実
    • サバンナの家族
      (学研)
    • 家族の愛情に気付いて、積極的に関わり、家族の一員として役に立つ喜びが実感できるようにしていくため、保護者も交えた話合いや役割演技を通して、親の立場での思いに直接触れるよう工夫。
    • 福島県教育委員会
    • 小学校
      第1学年
    • やさしくすると
    • B:親切、思いやり
    • はしのうえのおおかみ
      (東京書籍)
    • 身近な人に広く目を向け、温かい心で接し、親切にすることについて、役割演技や書く活動などの工夫を図った授業。
    • 福岡県教育委員会
    • 小学校
      第1学年
    • しぜんとなかよく
    • D:自然愛護
    • あさがお
      (光村図書)
    • 自分たちを取り巻く自然環境に目を向け、 それを大切にしようとする気持ちを育てるため、生活科の学習と関連付けたり、終末の振り返りにおいて「これから」について考えさせる工夫を図った授業。
    • 川崎市教育委員会
    • 小学校
      第1学年
    • よいと思うことはすすんで
    • A:善悪の判断、自律、
      自由と責任
    • ぽんたとかんた
      (わたしたちの道徳/文部科学省)
    • 問題場面について、自分ならどうするかということを、多面的・多角的に考えることにより、道徳的価値の理解を深めるための指導過程の工夫。
    • 熊本市教育委員会
    • 小学校
      第1学年
    • みんながにこにこ
    • C:規則の尊重
    • みんなのこうえん
      (みんなのどうとく/学研)
    • 一枚の絵のみを教材として活用し、様々な問題を見付け出し、その問題を解決するためにはどのようにしたらよいかをグループで考えていくという教材提示及び指導過程の工夫。
    • 千葉県教育委員会
    • 小学校
      第2学年
    • あたたかいこころ
    • B:親切、思いやり
    • 「とくべつなたからもの」
      (光文書院)
    • 相手の立場に立って考え行動し、自己中心的な態度を改めたり、他者との人間関係を深めたりすることについて考えるため、親切な行動や決断の場面に着目し、自分ならどうするか考えるよう促す指導の工夫。
    • 福島県教育委員会
    • 小学校
      第2学年
    • 友達を思って
    • B:友情、信頼
    • ともだちだもんな、ぼくら
      (東京書籍)
    • 身近にいる友達と仲良く活動することのよさや楽しさ、助け合うことの大切さについて、心情図(ハート図)を用いて考えを深めるよう促す指導の工夫。
    • 福岡県教育委員会
    • 小学校
      第2学年
    • 素直に伸び伸びと
    • A:正直、誠実
    • お月さまとコロ
      (わたしたちの道徳/文部科学省)
    • 分かっていても行動に移せないことに気付かせるとともに、それを乗り越えた時のすがすがしさを実感させ行動する意欲や態度を育てるために役割演技を取り入れた指導の工夫。
    • 熊本市教育委員会
    • 小学校
      第3学年
    • 本当の友達
    • B:友情、信頼
    • なかよしだから
      (東京書籍)
    • 友達と互いに理解し、信頼し、助け合うことについて、事前アンケートによって問題意識を持たせたり、役割演技によって考えを深めたりする工夫を図った授業。
    • 福岡県教育委員会
    • 小学校
      第4学年
    • 誰に対しても公平に
    • B:友情、信頼
    • となりのせき
      (東京書籍)
    • 誰に対しても分け隔てをせず、校正、公平に接することについて、事前アンケートによって問題意識を持たせたり、役割演技などを通して自分事として考えたりできるよう促す指導の工夫。
    • 福岡県教育委員会
    • 小学校
      第4学年
    • 思いやりとは
    • B:親切、おもいやり
    • 思いやりって
      (光村図書)
    • 相手の気持ちを察して、 進んで親切にしようとする判断力を育てるため、日常的な具体的な場面で考えさせる工夫や考えを整理するための板書の工夫がされた授業。
    • 川崎市教育委員会
    • 小学校
      第4学年
    • すなおになって
    • A:正直、誠実
    • 「梨の実 アンリ=ファーブル」
      (光村図書)
    • 「「心のものさし」などの視覚的な板書により、考えや価値観を視覚化することで、多面的・多角的な考えを引き出すなどし、ねらいとする道徳的価値に気づかせるための工夫。
    • 鳥取県教育委員会(境港市教育委員会)
    • 小学校
      第4学年
    • 自分のよさを伸ばそう
    • A:個性の伸長
    • うれしく思えた日から
      (わたしたちの道徳/文部科学省)
    • 内容項目の特質を踏まえ、自分のよいところは、自分自身で気付くこともあれば、他者に言われて気付くこともあるということを理解することができるようペアワークを取り入れた指導の工夫。
    • 高知県教育委員会
    • 小学校
      第5学年
    • 自分に誠実に
    • A:正直、誠実
    • 見えた答案
      (東京書籍)
    • 正直な心で、明るく誠実に行動しようとすることの哀切さについて、事前アンケートにより問題意識を持たせたり、心情図を2段階用いることで考えを深めたりできるよう工夫がされた授業。
    • 福岡県教育委員会
    • 小学校
      第6学年
    • きまりの意義を考えて
    • C:規則の尊重
    • 星野君の二るい打
      (東京書籍)
    • 法やきまりの意義を理解した上で進んでそれらを守り、自他の権利を大切にし、義務を果たすことについて、事前アンケートにより問題意識を持たせ、立場(賛成/反対)を明らかにし話し合わせることで多面的・多角的に考えることを促す指導の工夫。
    • 福岡県教育委員会
    • 小学校
      第6学年
    • 自他の権利を尊重すること
    • C:規則の尊重
    • ピアノの音が・・・・・
      (東京書籍)
    • 自他の権利を尊重するために必要なことについて考えるため、役割演技を取り入れるなど、多面的・多角的に考えることを促す指導の工夫。
    • 宮城県教育委員会
    • 学校種・学年
    • 主題名
    • 内容項目
    • 教材名
    • ポイント
    • 提供元
    • 中学校
      第1学年
    • 公平とは何か
    • C:公正、公平、社会正義
    • 公平と不公平
      (日本文教出版)
    • 「公平」に接するとはどのようなことかについて、多面的・多角的に考えるために、中心的な発問や板書計画、ネームカードの活用など指導の工夫。
    • 栃木県教育委員会
    • 中学校
      第1学年
    • 世界の中での日本文化のすばらしさ
    • C:我が国の伝統と文化の尊重、国を愛する態度
    • 日本の心と技
      (学研教育みらい)
    • 日本の伝統文化の良さについて、様々な立場の人の考えから多面的・多角的に捉えるため、ALTの参加などの工夫を図った授業。
    • 埼玉県教育委員会
    • 中学校
      第2学年
    • 法やルールはなぜ必要
    • C:遵法精神、公徳心
    • ごみ収集場所はどこに
      (学研教育みらい)
    • 法やきまりの意義を理解し、 それらを進んで守るとともに、 そのよりよい在り方について考え、 自他の権利を大切にし、 義務を果たして、 規律ある安定した社会の実現に努めようとする態度を育てるために、学習支援ソフト等のICT端末を活用した話合いの工夫を図った授業。
    • 川崎市教育委員会
    • 中学校
      第2学年
    • 真実を追い求めて
    • A:真理の探究
    • 戦争を取材する
      (日本文教出版)
    • 導入での問題意識の喚起や登場人物の生き方を自分の問題につなげるための工夫がされた授業。
    • 埼玉県教育委員会
    • 中学校
      第3学年
    • 人間の命の尊さ・大切さを考える
    • D:生命の尊さ
    • 人間の命とは―人間の命の尊さ・大切さを考える
      (東京書籍)
    • 生命倫理の理解を基に、自他の生命の尊重について、心情円などの視覚的なツールを用いた話合い活動の工夫。
    • 宮城県教育委員会
    • 中学校
      第3学年
    • 神秘の世界へ
    • D:感動、畏敬の念
    • ハッチを開けて、知らない世界へ
      (東京書籍)
    • 「畏敬の念」について考えを深めるため、付箋を用いた小グループでの話合い、ホワイトボードを活用した考えの共有などの工夫がされた授業。
    • 埼玉県教育委員会
    • 中学校
      第3学年
    • 本当の友情
    • B:友情、信頼
      C:遵法精神、公徳心
    • 期末テスト
      (自作教材)
    • 道徳的な問題の葛藤場面を取り上げ、登場人物の取るべき行動について、多面的・多角的に考察することを通して、道徳的価値の理解を深めるための指導過程の工夫。
      問題を解決する場面で即興的な役割演技を取り入れ、道徳的価値を実現することの難しさを乗り越えて実践につなげられるための指導方法の工夫。
    • 熊本市教育委員会
    • 中学校
      第3学年
    • 公徳心
    • C:社会参画、公共の精神
    • 缶コーヒー
      (中学道徳3/東京書籍)
    • 教材から何が問題になっているかを見付け出し、登場人物はどのような行動をとればよかったのかを、多面的・多角的に考えることを通して道徳的価値の理解を深めるための発問や指導過程の工夫。
    • 仙台市教育委員会
    • 中学校
      第3学年
    • 内なる自分に恥じない気高い生き方
    • D:よりよく生きる喜び
    • 二人の弟子
      (私たちの道徳/文部科学省)
    • 朝読書の時間との関連を図った事前の教材提示による導入の工夫。
      登場人物の行動や思いを、常に自分との関わりで捉え考えさせるための発問の工夫。
    • 高知県教育委員会
    • 中学校
      第1学年~第3学年
    • 情報モラル意識の高揚
    • B:思いやり、感謝
    • 手のひらの小さな世界
      (自作教材)
    • 映像資料を活用するとともに現代的な課題を切り口として考えさせる授業展開の工夫。
      「自分ならどうするか」という問いに対する答えを考える場面で即興的な役割演技を取り入れた指導の工夫。
    • 千葉県教育委員会

(注)内容項目の表記は学習指導要領に基づく

いじめ防止を扱う実践事例

各都道府県で実際に行われている、いじめの防止に関わる具体的な問題場面を取り扱った取組事例を紹介します。道徳の授業における実践例に加え、特別活動(生徒会活動)の一環として取り組む事例も紹介しています。(都道府県・指定都市教育委員会提供資料)

    • 学校種・学年
    • 内容項目
    • 教材等
    • ポイント
    • 小学校
      第3学年
    • C:公正、公平、社会正義
    • なおとからのしつもん
      (光村図書)
    • 「どうして人によって態度を変えたらいけないの?」 という質問に対して自分だったらどのように答えるのかについて、多面的・多角的に考えることを通して、誰にでも公平に接することの意義について考えさせる。
    • 小学校
      第4学年
    • B:思いやり、親切
    • あのひとことで
      (自作教材)
    • 心無い差別的発言を取り上げ、それに向き合い、本当の思いやりについて考える福島県内での実践。
      本時を行う前に、総合的な学習の時間や学級活動等において、放射線の特性や遮蔽等、放射線を科学的に理解するための学習をした上で実施。
    • 小学校
      第5学年
    • C:公正、公平、社会正義
    • いじめについて考える
      (私たちの道徳)
    • いじめに関する教材の中から何が問題かを見付け出し、その解決策を多様に考えることを通して道徳的価値の理解を深める。
      分かっていても行動に移せない自分の弱さにも向き合い、それを乗り越えようとする力を育成するため、解決の場面で役割演技を取り入れる。
    • 小学校
      第5学年
    • C:公正、公平、社会正義
    • いじめと生きる
      愛知県人権啓発ポスター
      (中日新聞、愛知県HP)
    • いじめをした人の気持ち、いじめをされた人の気持ちをそれぞれの立場から多面的・多角的に考えることにより、いじめの悲惨さを理解し、それを解決しようとする力を育てる。
    • 学校種・学年
    • 内容項目
    • 教材等
    • ポイント
    • 中学校
      第1学年
    • C:公正、公平、社会正義
    • いじめっ子の気持ち
      (東京書籍)
    • いじめについて客観的に捉えて、多面的・多角的に考えさせる授業。
    • 中学校
      第1学年
    • C:公正、公平、社会正義
    • 私もいじめた一人なのに…
      (廣済堂あかつき)
    • いじめの傍観者の思いを捉えさせ、自分がその立場になったらどんなことができるかを考えさせる。
    • 中学校
      第3学年
    • B:礼儀
    • いじめをノックアウト
      (NHK for school)
    • 問題解決的な学習を通して、自分ごととして捉え解決する力を育成する。
    • 中学校
      第3学年
    • C:公正、公平、社会正義
    • 卒業文集最後の二行
      (私たちの道徳)
    • いじめられた子を救うためには何をすればよかったのかを考え、いじめを自分ごととして捉えさせる。
    • 中学校
      第1学年~第3学年
    • B:友情、信頼
    • いつも一緒に
      (文科省資料)
    • 些細なことから仲間はずれにしてしまう中学生の心の動きに共感しながら、本当の友情とは何かを異学年間での交流授業を通して考える。
    • 中学校
    • C:公正、公平、社会正義
    • わたしのせいじゃないーせきにんについてー
      (岩崎書店)
    • いじめの問題を自分事として考えるために、教科書以外の教材を用いたり、発問を工夫したりした授業。
    • 中学校
    • B:友情、信頼
    • 終電車の出来事
      (自作教材)
    • いじめを止めたいが、行動に移すことの難しさに向き合い、自分にできることは何かをグループで話合い考える。
    • 中学校
    • 平成28年度大阪府中学校生徒会サミット
    • 府内の生徒会が集まって、いじめをなくすためには自分たちがどうすればよいか、考え議論した実践の記録。(特別活動(生徒会活動)の一環としての取組)

(注)内容項目の表記は学習指導要領に基づく