• 問題場面について、自分ならどうするかということを、多面的・多角的に考えることにより、道徳的価値の理解を深めるための指導過程の工夫。
    カテゴリー
    • 工夫事例(指導案)
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    • 高等学校を含む資料
    • 授業で使える郷土教材
    実践研究事例
    第1学年 道徳学習指導案(問題解決的な授業の展開 考え、話し合う場の設定)
    都道府県
    熊本県熊本市
    学校名
    学年
    小学校1年生
    先進事例
    • 読み物教材の登場人物への
      自我関与が中心の学習
    • 問題解決的な学習
    • 道徳的行為に関する
      体験的な学習
    • その他
    主題名
    よいと思うことはすすんで
    内容項目
    A:善悪の判断、自律、自由と責任
    教材名
    ぽんたとかんた
    出典
    わたしたちの道徳 小学校1・2年
    文部科学省
    提供元
    熊本市教育委員会
    作成
    熊本市教育委員会
    ねらい
    かんたが迷った末に、裏山に行かないことを決めた理由を考えることを通して、よいことと悪いことの区別をし、よいことを進んで行う判断力を育てる。
    主題設定の理由指導の工夫
    主題について
    ( 1 ) 本主題の内容項目は, よいことと悪いこととの区別をし, よいと思うことを進んで行うことをねらいとしている。低学年の段階においては, 何事にも興味・関心を示し意欲的に行動することが多い反面, 生活経験の少なさから引っ込み思案になったり物おじしたりすることもある。低学年のうちに, よいことと人間としてしではならないことを判断する力を養うことは大切であると考える。また, ょいと思ったことができた時のすがすがしい気持ちを想起させ, 正しいことは進んで行おうとする意欲と態度を育てていくことが大事である。
    ( 2 ) 本学級の児童の実態は次のとおりである。( 調査対象○人)
    |善悪の判断に関する意識調査の結果|
    問1 《自習時間に,後ろの席の友達2人が小さい声でふざけておしゃべりを始めました。あなたは, どうしますか?》
    ・「だめだよ。」 と言う..○人主な理由: いけないことだから。迷惑になるから。
    ・(黙っていて)後で先生に言う...○人 主な理由:自分では言えないから。いけないことだから。
    ・(黙っていて)誰にも言わないでおく...○人 主な理由:自分では言えないから。
    ・一緒におしゃべりをする...○人 主な理由: 楽しそうだから。
    問2 《よいことを,進んでしていますか。》
    ・いつもしている○人 だいたいしている○人 あまりしていない○人
    間3 《やってはいけないことをしたことがありますか。》
    ・ある○人 ない○人 思い出せない○人

    問1から, よいことと悪いことの区別はできても, 様々な理由から行動できない自分を自覚していることがうかがえる。日常の様子では, よいことを進んですることもよくあるが, 目先の事や自分の事だけ考えて行動してしまい, 失敗したり迷惑をかけたりして後悔している姿を見ることもある。
    ( 3 ) 本資料は, 次のとおりである。
    仲よしのぽんたとかんたは, 公園で一緒に遊んでいたが, かんたは, ぽんたが止めるのも聞かず, 入ってはいけない裏山へ入ってしまう。ぽんたはじっと考えて,「ぼくは行かないよ。だってあぶないから。」と叫ぶ。その声に驚いて, かんたが裏山から飛び出してくる。そして, かんたも自分で考えて裏山に行かないことに決め, 2人で気持ちよく公園で遊ぶ。
    児童の日常生活にも似たようなことがあり, 自分自身のことと重ね合わせて二人の思いを想像しながら, よいことを進んで行うことについて考えることができる資料である。
    ( 4 ) 指導にあたっては次の点に留意する。
    ① 導入の段階
    ・アンケートの結果を提示してよいこととわかっていてもできないことを話し合い,本時の道徳的価値の方向付けをするとともに, 本時の学習の課題を提示する。
    ② 展開前段の段階
    ・心情円盤を用いて迷っているかんたの葛藤を考えた後,ことの大切さを実感できるように, 自分ならどうするかと, その理由をシートに書き役割演技をする。
    ・自分ならどうするかの理由について「どうしてそう考えたの」 などの切り返しの発聞をして話し合うことで, 高い価値の判断理由に気付かせるようにする。
    ・展開後段に入る前に, よいこととは誰のためなのかを考えさせることによって,善悪の判断をする規準は1つではないことに気付かせる。また, すぐに判断せずに多面的・多角的に考えることもおさえる。
    ③ 展開後段・終末の段階
    ・よいことやしてはならないことに関する生活の場面を想起しやすくするために「わたしたちの道徳」を活用する。
    ・行動だけでなく「多面的・多角的に考えたか」「誰かのことを考えたか」を振り返り, 出し合うことで, これからの生活に生かせるようにする。
    ・終末では, 道徳的価値をこれからの生活に広げていけるように, 子どもが「よいことかどうかを考えて行動をすることが大切である。」 と感じられるような話をする。
    ④ 人権尊重の視点から
    ・子供の表情や活動の様子に応じて補助発問や個別の支援を行ったり, 話合いの場を設けたりすることでどの子供も本時のねらいが達成できるようにする。
  • 問題場面について、自分ならどうするかということを、多面的・多角的に考えることにより、道徳的価値の理解を深めるための指導過程の工夫。
    カテゴリー
    • 道徳科における指導上の工夫事例
    • いじめ問題に関する事例等
    • 道徳教育の推進体制
    • 「道徳の時間」の評価
    • 家庭や地域との連携
    • 障害者理解に関する資料
    • 高等学校を含む資料
    • その他特集(映像など)
    実践研究事例
    第1学年 道徳学習指導案(問題解決的な授業の展開 考え、話し合う場の設定)
    都道府県
    熊本県熊本市
    学校名
    学年
    小学校1年生
    先進事例
    • 読み物教材の登場人物への
      自我関与が中心の学習
    • 問題解決的な学習
    • 道徳的行為に関する
      体験的な学習
    • その他
    主題名
    よいと思うことはすすんで
    内容項目
    A:善悪の判断、自律、自由と責任
    教材名
    ぽんたとかんた
    出典
    わたしたちの道徳 小学校1・2年
    文部科学省
    提供元
    熊本市教育委員会
    作成
    熊本市教育委員会
    研究成果

    研究課題